【2023.03】X570(S)、B550マザボの選び方
去年の初夏からコツコツとやっていた企画です。
本当は去年の秋に公開する予定でしたが、そしたら各社のX570Sがちょこちょこ出てきて…
AM5がそろそろ来るのに、やっとX570Sが出そろったって感じですね。
文字化にする気力がないので、比較テーブルと要点のみ載せます。
言いたいことがありすぎて、ITX部門はでき次第公開します。
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X570かB550かの決め方
X570とB550の一番大きな違いはチップセットによって提供されるPCIeレーンが4.0か3.0かという所。
B550のマザボを使うとCPU直結のPCIeレーンでしかPCIe 4.0に対応せず、PCIe 4.0のM.2 SSDは一枚しかつかえないです。
つまりPCIe 4.0のM.2 SSDを2枚以上使う予定がなければ、ほとんどの場合はX570マザボを選ぶ必要は全くないのでB550へGO!逆ならX570ってわけです。
基本的に評価基準・対象はしろくま先生の独断!
範囲は日本で既に発売された製品のみです。
結論
まず忙しい方に結論を。
クソ高っ!!クラス
まず言っておきたいのはこのクラスのマザボは超がつく程オーバースペックが売りで、三万円クラスと比べてもメリットがあまりないので、コスパ視点からはあまりおすすめできません。
X570(S)最上級
X570 AORUS XTREME / Crosshair VIII Extreme
シン・クソ高と言うこの二枚…
どうしてもこの価格帯でいきたいならC8Eの方がマシ、先出しで古いAORUS XTREMEは完全に負けてますので。
ところでこの2枚は両方とも規格外ATXで、互換性が標準ATXには劣ります。
だがもしThunderboltや10GbEなどが要らなければ、X570S ACEのほうが断然いい
画像はmsi.comから引用
X570S ACEは付属M.2拡張カードによりM.2がいっぱい挿せるの図。
どうしてもこのクラスにしたければ、現状として候補に入れていいのは右の三枚です:
Crosshair VIII Dark Hero / MEG X570S ACE / X570S AORUS MASTER
X570S AORUS MASTERはDark Heroの目玉機能であるDynamic OC SwitcherさえActive OC Tunerと名乗って導入されたので、競合製品に負けるところ全くないとも言えます。
ハードコアOCに便利な機能はDark Heroの方が多いですが、一般使用のためになる機能なら、間違いなくX570S MASTERの方が上です。
Heroはこの中唯一チップセットファンありのマザボで、
わざわざこのクラスまで来てこれを買う理由はないと思います。
製品が悪いというわけではなく、三万円台でもより良い選択があるからです。
X570S AORUS MASTER / X570S AERO G / X570S AORUS PRO AX / X570S AORUS ELITE AX [Rev1.1]
GIGABYTEのX570S AORUSラインナップの強みは全てUSB3.2とTBヘッダがあるというところですが、
引っかかるのは代理店税とMASTER以外は改悪リビジョンの大量発生です。
Active OC TunerやUSB3.2やTB増設などが要らなければ、MSIの競合製品を検討した方が良いかと。
B550最上級
B550 UNIFY / B550 AORUS MASTER / ROG STRIX B550-E
UNIFYは一言で言うと:
この中一番安いのに温センヘッダなし以外は競合製品に負けるところのないほぼ完璧なB550マザボ。
本格水冷やるならもっと安いB550 CARBONやB550 AORUS PRO AXにした方がいいでしょう
クリエイター向け
基本的に、このカテゴリーが唯一特徴的なのはオンボードThunderboltを搭載した製品が多いくらいです。
しかし必ずしもそうだというわけでもありません。
クリエイター向けの名さえ付けられれば、
しろくま先生
クリエイター向けマザボにはなれますが、
クリエイターと言っても種類が多すぎて、
需要が色々分かれているわけです。
無意味な謳い文句よりも、 自分に必要な機能さえ揃っていればそれが自分に一番合うマザボであり。
クリエイター向けかどうかにこだわる理由はありません。
B550 VISION D-P / ProArt B550-Creator / ProArt X570-CREATOR WIFI
ProArt B550-Creator / ProArt X570-CREATOR WIFI / X570S AERO G / X570S AORUS PRO AX
X570S AERO Gはまさに名ばかりのクリエイター向けのこれ以上のない典型例。
Thunderboltもないし、一般のマザボとほとんど変わりません。
一般X570マザボとの違いはUSB-Cでディスプレイ出力があるくらいです。意味不
X570S AORUS PRO AXでおk
Thunderboltさえ使わなければ、クリエイターだからといって、クリエイター向けマザボを買うメリットは全く存在しません。
Thunderbolt目当てにクリエイター向けマザボを買うならASUSのProArtシリーズ一択です。
何故ならThunderbolt 4を持つのはProArtだけで、Thunderbolt 4はUSB4でもなるしUSB3.2より上位。
というか同じ価格帯の所謂ハイエンドマザボよりProArt X570が断然おすすめです。
X570全般
X570 AORUS ELITE / X570 AORUS PRO / ROG STRIX X570-F GAMING / MAG X570S TORPEDO
予算を抑えたければX570 AORUS ELITEでもいけなくはない気がします。
\安さは正義/
もしPCIe 4.0 M.2 3つが必要で、チップセットファンがあっても大丈夫なら、
MEG X570 UNIFYは今でも悪くない選択だと思いますが、
まず優先的にX570S TOMAHAWKとX570S TOMAHAWK EDGEの間から検討した方が良いかと。
X570S CARBONはEDGEとの価格差から見て、買う理由があまり見つかりません。
X570S AORUS PRO AXはもし(改悪リビジョンをやめて)適正価格で売ってくれるなら、
30,000円台は考えるまでもなくそれを買えばいいです。
X570-Eは悪くないが安くはないし。
後継製品の方はチップセットファンがなくなったほか、VRMの若干強化とDynamic OC Switcherの追加はされたが、Wi-Fiは改悪…
B550 20,000台
B550 AORUS PRO AX / MPG B550 GAMING CARBON WIFI / B550 UNIFY
前回残念だったB550 AORUS PRO ACの唯一の欠点を直したB550 AORUS PRO AXはもはや隙なしとも言えます。
わりと安いしこの価格帯で一番おすすめです。
このクラスはコスパなら→AORUS PRO AX
VRM性能を求めるなら→CARBON
といった二択ですが、
このクラス並みの性能じゃないB550 UNIFYも一応20000円台のマザボですので、本格水冷自作さえしなければ、VRMが気になってCARBONを買うくらいなら考えるまでもなくUNIFYを買った方がいいです。
三択でした。
B550 10,000円台
結論から言うと、
B550 AORUS ELITE V2とMAG B550 TOMAHAWKの二択です。
終わり。
選外佳作
B550 GAMING PLUS
選外佳作というのは価格が¥13000前後だった頃の話。
この動画で取り上げた他のマザボは5950Xの常用OCでも余裕ですので、B550 GAMING PLUSのVRMは5950Xの定格ならもちろん余裕ですが、常用OCの最大限には無理があります。
ASRock RiptideとX570 Steel Legendみたいなゴミは論外(注意喚起のために仕方なく取り上げただけなので、5950X OCはやめてくれ!てか買うな!
リンクの森
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